コラム 2025.3.10

注文住宅のビルトインガレージのポイントとは? メリット・デメリットや間取りのアイデアもご紹介

家の内部にガレージを設けるビルトインガレージは、車好きな人に人気の設備ですが、車だけでなく住む人にとってもメリットがあります。そこで今回は、ビルトインガレージの概要から、メリット・デメリット、快適にするアイデアまでをご紹介します。

ビルトインガレージとは(ガレージハウスとの違い)

ビルトインガレージとは(ガレージハウスとの違い)

ビルトインガレージとは、構造的に住宅の内部に組み込む形でガレージを設ける住宅の造り方のことです。主に、住宅の一階部分や地下にガレージを設置する場合が多く、直接居住空間と繋がっていることが多いです。また、ビルトインガレージと近い意味の言葉としてガレージハウスというものがあります。細かな定義が違うことがあるようですが、主にガレージハウスと呼ぶ場合、ガレージが家の中心となり多くを占めている場合に使われています。

ビルトインガレージのメリット

ビルトインガレージのメリット

土地が狭くてもガレージを設けることができる

ビルトインガレージの最大のメリットは、敷地が狭小な場合でも、車庫を確保できる点にあります。ガレージを住宅とは別に設ける場合は、それだけ敷地が必要になります。しかしビルトインガレージなら、住宅と一体化させることで空間を有効に活用できます。土地代を抑えつつ、ガレージを持つことができることから、人気も高まっています。

ガレージ内に出入口を設ければ雨の日も濡れずに出入りできる

ビルトインガレージには、雨の日の利便性向上という大きなメリットがあります。ガレージ内に住居への出入り口を設けておけば、玄関まで外を歩く必要がなくなります。雨に濡れることなく、車から直接室内に入れるので、傘を出す手間も省けます。また、大きな買い物などの荷物の出し入れや運び入れも、負担なくできるようになります。

趣味のスペースやセカンドリビングとしても使える

ビルトインガレージには単なる車庫としての役割だけでなく、趣味の空間やセカンドリビングとしても活用できる可能性があります。ガレージ内に作業台を設ければ、DIYや趣味を楽しむスペースになります。また、仕上がりの仕様によっては、子供の遊び場所や家族のプライベート空間としても活用できることもあるでしょう。

ビルトインガレージのデメリット

設置費用が高額になりやすい

ビルトインガレージを設置する場合に考えられるデメリットの一つに、設置費用が高額になりやすいという点があります。車を出し入れするために1階部分に2~3m程度の開口部を設ける必要があり、そのためには強固な造りにしなければなりません。また、しっかりとした構造とするために、予算はあらかじめ余裕を見ておくほうがいいでしょう。

騒音や振動、換気に注意しなければならない

ビルトインガレージを設置するにあたってのもう一つのデメリットには、騒音や振動、匂いが伝わりやすくなる可能性があります。ガレージと隣接する部分に居住空間がある場合は、特に対策が必要です。壁を厚くすることで騒音や振動を防いだり、排気ガスなどの匂いはガレージ内に換気扇を設置して、対策をしましょう。

ビルトインガレージを快適にするアイデア

ガレージ内の床材は、水や汚れに強い素材を選ぼう

ビルトインガレージの床は、車を出し入れするため、泥や油などの汚れも付着しやすく、雨の後には水分が溜まりやすくなります。ガレージ内をいつまでも綺麗に保つためには、掃除のしやすい床材を選ぶようにしましょう。タイルやコンクリートなどは、水や汚れに強く、デッキブラシでハードに掃除ができます。また、人が滑りにくい素材を選ぶようにするといいですね。

エアコンや換気扇などの設備を取り付けておこう

ビルトインガレージは、駐車スペース+αとして使えるというのがメリットの一つです。そのためには、ビルトインガレージで過ごす時間を快適にする設備を整えましょう。室内の空気を清潔に保つためには、換気扇の導入をおすすめします。さらにエアコンがあると、季節を問わずガレージ内で、ちょっとした運動や工作などの様々なことを家族で楽しめる空間となるでしょう。

収納や作業スペースを設けるとさらに便利に

ビルトインガレージは、単なる駐車スペースとしてだけでなく、収納や作業スペースを設けることでより便利になります。壁面に棚や吊り戸棚を設置すれば、タイヤや洗車道具、アウトドア用品などをスッキリ収納できます。また、作業台を設けると、DIYやメンテナンス作業もしやすくなります。限られたスペースを有効活用し、機能的なガレージにすることで、より快適な空間になるでしょう。

車の買い替えも想定してサイズを決める

ビルトインガレージのサイズは、現在の車だけでなく、将来の買い替えも考慮して決めることがポイントです。車種によって全長や全幅が異なるため、ゆとりのある設計にすると将来の選択肢が広がります。特に、大型SUVやミニバンを検討している場合は、標準的なサイズより広めの空間を確保しましょう。さらに、乗り降りやドアの開閉をスムーズに行えるよう、余裕を持ったレイアウトを意識することをおすすめします。

ビルドインガレージを作る際の間取りのポイント

屋内への動線をスムーズにする

ビルトインガレージを設計する際は、車を降りてから屋内へ移動しやすい動線を確保することが重要です。特に、雨の日や荷物が多いときにストレスなく出入りできるよう、玄関やキッチンへのアクセスを考慮しましょう。例えば、ガレージから直接パントリーやシューズクロークにつながる間取りにすると、買い物帰りにスムーズに荷物を運び込めて便利です。

居住スペースの日当たりも考慮する

ビルトインガレージを設置すると、その分居住スペースの採光が制限される可能性があります。そのため、日当たりを確保する工夫が必要となります。例えば、ガレージの上部をバルコニーにして採光を取り入れたり、リビングの窓を大きくして光が入りやすい設計にしたりすると良いでしょう。また、天窓や高窓を活用すれば、プライバシーを守りながら自然光を確保できます。

外観とのバランスを考慮した内装にする

ビルトインガレージは、住宅の一部として設計されるため、外観とのバランスを考えた内装にすることがポイントです。例えば、家全体がモダンなデザインなら、ガレージの壁や床材もそれに合わせたシックなカラーを選ぶと統一感が生まれます。逆に、ナチュラルテイストの家なら、木目調の壁や温かみのある照明を取り入れると調和しやすくなります。

ガレージと寝室は離して設計する

ガレージの隣に寝室を配置すると、エンジン音や車の出入りによる振動が気になり、快適な睡眠を妨げる可能性があります。そのため、寝室とガレージはできるだけ距離を取って設計するのが理想的です。特に、家族の生活リズムが異なる場合、早朝や深夜の車の出入りが影響しないよう、収納スペースや廊下、水回り等を間に挟むと良いでしょう。

おしゃれなビルドインガレージの実例紹介

①収納を設けたシンプルなビルドインガレージ

収納を設けたシンプルなビルドインガレージ
収納を設けたシンプルなビルドインガレージ

モダンなグレーの外観が印象的なビルトインガレージを持つこちらの事例は、シンプルながらも機能的な設計が魅力です。ガレージ内は無機質なモルタル仕上げでスタイリッシュな雰囲気を演出しつつ、天井には木材を使用することで温かみをプラスしています。奥には壁一面に収納棚を設けており、車のメンテナンス道具やその他の様々なものをすっきりと整理できることもポイントです。さらに、ガレージ奥に設置された扉は、室内の裏動線につながり、キッチンへのアクセスもスムーズです。買い物帰りに荷物を運び入れやすく、日常の使い勝手を向上させる工夫が詰まったガレージです。

②車とバイクが置けるおしゃれなビルドインガレージ

車とバイクが置けるおしゃれなビルドインガレージ

ボックスを二つ組み合わせたようなシンプルで洗練された外観が特徴のビルトインガレージを持つ住宅です。車とバイクの両方を駐車できる広々とした空間は、メンテナンスをする際にも余裕があります。ガレージには玄関内へ直接つながる扉があり、雨の日でも濡れずに移動できる便利な設計です。また、大開口の窓が設置されていることにより、玄関ホールからいつでも愛車を眺められるのも魅力です。さらに、玄関ホールを挟んだ反対側には寝室があり、寝室からもガレージの様子を確認できます。車やバイク好きにはたまらない、おしゃれで機能的な空間になっています。

③間口の形が特徴的なビルドインガレージ

間口の形が特徴的なビルドインガレージ

ガレージの入口が斜めに切り取られたようなデザインが目を引く、個性的なビルトインガレージは、外観のアクセントになるだけでなく、広々として車の出し入れもしやすい設計です。ガレージ奥の壁には開口部があり、排気ガスのこもりを防ぎ、安全面にも配慮しています。床はメンテナンスがしやすいモルタル仕上げで、汚れが目立ちにくく、掃除も簡単です。また、玄関扉とは別にガレージから直接室内へつながる扉を設置し、スムーズな動線を確保しました。シンプルな内装で使い勝手を重視しながらも、デザイン性と機能性を両立した快適なガレージ空間です。

今回はビルトインガレージについて、メリットや注意点、取り入れたいアイデアなどをご紹介しました。アイデア次第でその使い方は無限大のビルトインガレージ空間を、家族やあなただけの視点で考えてみませんか。