カウンターキッチンとは?知っておきたいメリット・デメリットを実例とともにご紹介

最近主流のスタイルであるカウンターキッチン。注文住宅を建てるなら、ぜひ取り入れたい設備の一つでもあります。今回は、おしゃれなカウンターキッチンのメリット・デメリットや、カウンターキッチンを取り入れた実例についてご紹介していきます。
カウンターキッチンとは?

カウンターキッチンとは、キッチンとリビングやダイニングの間にカウンターがあり、オープンな作りになっているのが特徴です。別名で「対面キッチン」とも呼ばれ、フルオープンとセミオープンの2種類があります。フルオープンは、調理台の前に壁がなく、ダイニングとの区切りのない形態であり、リビングやダイニングを見渡せる開放感が魅力といえます。セミオープンは、キッチンの一部が壁や吊り戸棚で隠れている形であり、来客時などの人目が気になる際に、視線を遮ることができます。
カウンターキッチンのメリット

カウンターキッチンのメリット1:家族と会話しやすい
カウンターキッチンは、家族とコミュニケーションを取りながら料理ができるところが、最大のメリットと言えそうです。キッチンから部屋全体が見渡せるので、子供の様子を見ながら、家事ができるのも安心なポイントですね。
カウンターキッチンのメリット2:食事の配膳がスムーズ
キッチンとダイニングの距離が近いので、食器なども運びやすく、汁物をこぼしてしまうことも防げます。カウンターがあることで、料理の準備や片付けがしやすく、家事動線も短縮されるでしょう。
カウンターキッチンのメリット3:LDK全体がおしゃれな印象に
カウンターキッチンは、デザインの幅が広いので、お部屋のテイストにピタリと合うキッチンをセレクトすることもできます。自分にとって理想のキッチンを実現できれば、日々の暮らしや家事がもっと楽しくなるかもしれませんね。
カウンターキッチンのメリット4:開放的な空間になる
開放感もカウンターキッチンのメリットのひとつです。壁に向いたキッチンとは異なり、リビングやダイニングと一体化した空間が広がります。部屋全体を見渡せることで空間がより広く感じられ、閉塞感が軽減されます。コンパクトな部屋でも、この効果によって圧迫感が和らぐでしょう。リビングやダイニングの窓から外の景色を眺めながら調理や片付けができるというのも、開放感を味わえるポイントと言えますね。
カウンターキッチンのメリット5:子どもの様子を見ながら料理ができる
カウンターキッチンは、子育て世代にとって理想的な設計です。調理や片付けをしながら、リビングで過ごす子どもの様子を自然に見守ることができるため、安心感もあります。また、子どもに声をかけやすい距離感もポイント。例えばカウンター越しに会話をしたり、宿題の質問に答えることができるなど、家事と育児をスムー ズに両立できるキッチンの配置といえるでしょう。
カウンターキッチンのデメリット

カウンターキッチンのデメリット1:匂いが広がりやすいのではないかと不安になる
最近の住まいでは、計画換気により常に空気の入れ替えが行われているので、匂いが広がったりこもってしまうことは、起こりにくいと言えるでしょう。その他には、水や油が飛び散りやすいことや、作業中の手元が見えやすいなどのデメリットが考えられます。こちらは、キッチンに腰壁をつけたり、こまめに掃除をすることで解消できるでしょう。
カウンターキッチンのデメリット2:キッチンの中が見えてしまう
カウンターキッチンは開放的で便利ですが、リビングやダイニングからキッチン内部が常に見えていることにもなります。調理道具や食材が目につきやすいため、日頃からこまめな片付けが必要になるでしょう。これを防ぐには、収納による工夫もおすすめです。隠す収納はもちろん、よく使う調味料や調理道具は、おしゃれなものを選んでみましょう。キッチンに並んでいてもインテリアとして見せることができれば、片付けの手間が省けます。
【実例紹介1】ノーブルな雰囲気の漂うグレーのカウンターキッチン

高級感のある上品な印象のグレーのカウンターキッチン。キッチンの天板とフラットにつがなるダイニングテーブルには、レストランのような非日常感が漂っています。キッチンの上の木目の下がり天井が、スタイリッシュな雰囲気の中に温かみを添えるアクセントに。キッチンの背面には、同じ素材の収納とパントリーとしても活用できそうな背の高い棚があり、収納力も抜群です。
【実例紹介2】ペンダントライトがアクセントの木製のカウンターキッチン

温かみのある木製のカウンターキッチン。大開口の窓から見える緑とのコントラストも美しく、景色を見ながら伸びやかな気持ちで料理ができそうですね。キッチンカウンターのダイニング側にも収納が付いており、飾り棚のようにお気に入りのインテリアをディスプレイすることもできます。背面収納は、カウンターだけでなく上部に吊り戸棚があり、デッドスペースを有効に活用できるのも嬉しいポイント。リンゴのような可愛らしいデザインのペンダントライトが、おしゃれな雰囲気にピッタリです。
【実例紹介3】前面収納のあるカフェ風のカウンターキッチン

白い壁と明るい色のフローリングがさわやかな雰囲気を演出するLDKには、清潔感あふれる白いキッチンが調和しています。キッチン前面には木製カウンターが設置され、オープン収納棚が備わる実用的かつおしゃれなデザインです。また、カウンターからL字型に続く作業テーブルや、キッチン横のダイニングテーブルセットも同系色の木製家具で統一感を生み出しています。キッチンに立つとリビングや畳コーナー、ダイニングテーブルセットが見渡せ、家族との会話が自然に弾む魅力的なレイアウトといえるでしょう。
【実例紹介4】隠す収納のあるフラットな天板のカウンターキッチン

ダークグレーや黒がアクセントカラーとなった、洗練されたデザインのキッチンです。ダークグレーのキッチンは、ダイニングテーブルと一体型で設計され、コンパクトなスペースでもモダンな印象を与えます。コンロ前にガラス製の油ガードが設置されていることにより、視界を遮らずお手入れもしやすい仕様に。さらに、キッチン背面には床から天井までの大容量収納を完備しており、物が多いキッチンでもすっきりと片付けられる機能性と美しさを兼ね備えた理想的な空間です。
【実例紹介5】広めのカウンターのある温かみを感じるキッチン

白を基調とした空間に、キッチンの壁一面に貼られた緑のメトロタイルが懐かしくも新鮮なレトロ感を演出しています。キッチン上部にはドライフラワーのアレンジメントが飾られ、ナチュラルな雰囲気が一層引き立ちます。L字型に配置されたダイニングテーブルは家族がコミュニケーションを取りやすいレイアウト。ダイニングテーブルとの境目に手元を隠す壁が立ち上がっているため、来客時の調理や片付けの際も視線を気にせずに作業ができます。タイル壁のオープン収納棚は見せる収納として活躍し、下部には引き出し式収納も完備された実用性とデザイン性を両立したキッチンです。
【実例紹介6】スタイリッシュなブラックのカウンターキッチン

モノトーンの洗練されたLDKに、ブラウンのソファが温かみを添えるバランスの取れた空間です。墨流し模様のようなダークグレーのキッチンは、ダイニングテーブルと一体型のデザインで、限られた空間を効率的に活用しています。キッチンから階段を挟んだ奥にあるモダンな畳コーナーが和を感じさせ、また違った雰囲気を演出してくれています。一室空間の設計により、キッチンに立ちながら家族全員を見守れる「家族の司令塔」のような存在感が魅力的です。
カウンターキッチンは、家事効率が上がるだけでなく、ライフスタイルに合わせてさまざまなデザインや活用法があります。素敵なカウンターキッチンのある家をお考えであれば、ぜひ一度専門家へご相談ください。ご希望をうかがいながら、高いデザイン性と性能を兼ね備えた住まいをご提案いたします。