コラム 2026.2.9(公開日: 2024.4.30)

おしゃれな和室をつくるには?メリットと実例もご紹介

和室は日本の伝統的な空間であり、現在でも、家を建てるなら和室が欲しいという意見が多く見られます。また最近は、モダンなインテリアにも合わせやすい、おしゃれな和室も注目されています。和室の特徴やメリット、実例を見ながら、どんな和室が欲しいか考えてみませんか。

和室のメリット

リラックスできる

和室のメリットの一つには、イグサの心地よい香りに包まれながら、ゆっくりとリラックスできるという点があります。畳には、天然素材であるイグサが使われており、その香りには精神を落ち着かせる作用があり、ストレス解消に役立ちます。畳の上にゴロンと横になれば、忙しい日常から一息つき、畳の香りや質感に癒やされる時間を過ごせるでしょう。

防音効果やクッション効果がある

和室は、遊び場としても最適です。畳は通常の床に比べると防音効果に優れているため、子供が飛び跳ねて遊んでも、室内の音が抑えられます。ご近所に気兼ねなく、子供を遊ばせることができますね。さらに畳は肌触りが良く、転んでも衝撃が和らぐため、安全性も高いと言えます。クッション性があるので、畳にものを落しても、比較的破損しにくいのも安心できるポイントです。

多目的な使い方ができる

和室は、一つの部屋を何通りにも活用できる汎用性の高さが魅力です。座卓を置けば、食事や家族団らんの場として。布団を敷けば、お客様をお迎えするゲストルームや、体調を崩した時の一時的な寝室としても重宝します。また、洗濯物を畳む家事スペースや、子供の宿題スペースなど、ライフスタイルに合わせて柔軟に使い分けられるのが大きな強みです。

調湿効果がある

天然素材であるイグサの畳には、お部屋の湿度を快適に保つ「調湿機能」が備わっています。湿気が多い時には水分を吸い込み、乾燥している時には蓄えた水分を放出してくれるため、まるで「自然の除湿機・加湿器」のような役割を果たします。畳一枚で約500mlの水分を調節できるともいわれており、日本の高温多湿な気候に寄り添った、身体に優しい空間をつくり出してくれます。

おしゃれな和室を実現するポイント

照明や小物にこだわり、雰囲気アップをはかる

照明や小物の取り入れ方によって、和室の雰囲気は大きく変わります。まず、照明については、行灯などの伝統的な照明はもちろんのこと、和紙を使ったモダンな照明器具もおしゃれな印象を与えます。また、一輪挿しに生け花を活けたり、季節の枝物の植物を飾ると、奥行きのある和の趣が加わります。さらに、屏風や掛け軸を飾ると、より和の情緒が高まります。

思い切ってモダンな和室を作ってみる

伝統的な畳やふすまを設置するのも素敵ですが、おしゃれな和室を作るなら、形状やカラーにアレンジを加えるのもおすすめです。例えば、正方形で縁のないモダンな印象の琉球畳を取り入れてみたり、カラーバリエーションも多く展開されているので、畳の色で遊ぶということも可能です。さらに、壁紙や襖の素材や色にも、こだわりを発揮できますよ。壁に深みのある色合いの壁紙を用いたり、襖に凝った柄の素材を使うと、個性的でモダンな和室に仕上がります。

他の部屋とのつながりを意識する

和室をおしゃれに見せるためには、隣接するリビングなど「他の部屋とのつながり」が重要です。リビングの一角に設ける場合は、フローリングの色味に近い畳を選んだり、建具のデザインを合わせることで、空間全体にまとまりが生まれます。あえて段差をつけた「小上がり」にする場合も、側面の素材をリビングの家具と合わせるなど、一貫性を持たせると洗練された印象になります。

素材や空間に統一感を持たせる

おしゃれな和室づくりの鍵は、使う色味を3色以内に抑え、素材の質感を揃えることにあります。例えば、木のぬくもりを感じる無垢材の柱にアースカラーの壁紙や、窓には障子の代わりにプリーツスクリーンを組み合わせると、落ち着いた「和モダン」な雰囲気に。アクセントクロスとして藍色や墨色を部分的に取り入れる場合も、小物や建具に同じ色をリピートさせることで、空間に心地よい統一感が生まれます。

和室のおしゃれなデザイン実例5選

【実例紹介①】木の質感が味わいのある造作家具の和室

こちらの事例は、中庭からの明るい光が入る、閉ざされたお籠り感のある和室です。3畳ほどの畳は、小上がりに仕上げられており、カウンターに向かって、掘りごたつのように座ることができます。ここは、ホームオフィスや書斎、家事室、または趣味の部屋として、様々な用途に活用できるでしょう。空間としては独立していますが、窓を開ければ中庭を通してリビングの様子が分かり、家族の存在を感じることもできます。

【実例紹介②】落ち着いて過ごせる小上がりの和室

こちらのLDKは、大きな開口部から明るい光が入り込み、白い壁に反射して、明るさが際立つ空間に仕上がっています。そのLDKの一部に、小上がりタイプの和室があります。和室にも窓が3か所あり、引違窓、フィックス窓、地窓とそれぞれの場所に適した機能を持っています。和室には、間仕切り扉はなく、畳を縁なしにすることで、LDKとの一体感を演出しています。小上がりの下は、引き出式の収納が設置されているので、スッキリとした空間をキープできます。

【実例紹介③】収納がうれしいモダンな和室

縁なし正方形の琉球畳を採用し、すっきりと現代的な印象に仕上げた実例です。全体をモダンなトーンでまとめつつ、床の間や足元の地窓(じまど)といった伝統的な要素を取り入れることで、奥行きのある落ち着いた空間を演出しています。収納もしっかり設けており、来客用の厚手の布団もすっきりと収まります。機能性とデザイン性を兼ね備えた、お手本のようなモダン和室です。

【実例紹介④】掘座卓とカラー畳が映える和室

足が疲れにくい掘座卓(ほりごたつ)を採用した、くつろぎ重視の和室です。畳には茶系の縁なし半畳畳をセレクト。定番の緑色とは異なるカラー畳は、モダンな家具とも相性抜群で、お部屋を一気にスタイリッシュに見せてくれます。仕切りには引き込み式の障子を採用。来客時には閉めて客間として使い、普段は全開にして開放感あふれるリビングの一部として活用できる、柔軟性の高い設計です。

【実例紹介⑤】伝統的な和の趣を感じられる和室

畳や障子、押し入れ、そして柱のデザインなど、古き良き日本の伝統美を大切にした和室です。一見すると正統派の和室ですが、コロンと丸い現代的なデザインの座卓や、差し色として取り入れたカラフルな座椅子を配置することで、重くなりすぎない「和モダン」なエッセンスをプラスしています。伝統の良さと現代の感性が絶妙に調和した、心から安らげる落ち着きのある空間に仕上がっています。

今回は、和室のメリットや特徴についてご紹介しました。和室と一口に言っても、設計やアイデア次第で、さまざまな表情を作ることができます。モダンでおしゃれな和室のある住まいをお考えであれば、ぜひ一度専門家へご相談ください。