コラム 2024.4.30

おしゃれな和室をつくるには?メリットと実例もご紹介

和室は日本の伝統的な空間であり、現在でも、家を建てるなら和室が欲しいという意見が多く見られます。また最近は、モダンなインテリアにも合わせやすい、おしゃれな和室も注目されています。和室の特徴やメリット、実例を見ながら、どんな和室が欲しいか考えてみませんか。

和室のメリット

リラックスできる

和室のメリットの一つには、イグサの心地よい香りに包まれながら、ゆっくりとリラックスできるという点があります。畳には、天然素材であるイグサが使われており、その香りには精神を落ち着かせる作用があり、ストレス解消に役立ちます。畳の上にゴロンと横になれば、忙しい日常から一息つき、畳の香りや質感に癒やされる時間を過ごせるでしょう。

防音効果やクッション効果がある

和室は、遊び場としても最適です。畳は通常の床に比べると防音効果に優れているため、子供が飛び跳ねて遊んでも、室内の音が抑えられます。ご近所に気兼ねなく、子供を遊ばせることができますね。さらに畳は肌触りが良く、転んでも衝撃が和らぐため、安全性も高いと言えます。クッション性があるので、畳にものを落しても、比較的破損しにくいのも安心できるポイントです。

おしゃれな和室を実現するポイント

照明や小物にこだわり、雰囲気アップをはかる

照明や小物の取り入れ方によって、和室の雰囲気は大きく変わります。まず、照明については、行灯などの伝統的な照明はもちろんのこと、和紙を使ったモダンな照明器具もおしゃれな印象を与えます。また、一輪挿しに生け花を活けたり、季節の枝物の植物を飾ると、奥行きのある和の趣が加わります。さらに、屏風や掛け軸を飾ると、より和の情緒が高まります。

思い切ってモダンな和室を作ってみる

伝統的な畳やふすまを設置するのも素敵ですが、おしゃれな和室を作るなら、形状やカラーにアレンジを加えるのもおすすめです。例えば、正方形で縁のないモダンな印象の琉球畳を取り入れてみたり、カラーバリエーションも多く展開されているので、畳の色で遊ぶということも可能です。さらに、壁紙や襖の素材や色にも、こだわりを発揮できますよ。壁に深みのある色合いの壁紙を用いたり、襖に凝った柄の素材を使うと、個性的でモダンな和室に仕上がります。

【実例紹介①】木の質感が味わいのある造作家具の和室

こちらの事例は、中庭からの明るい光が入る、閉ざされたお籠り感のある和室です。3畳ほどの畳は、小上がりに仕上げられており、カウンターに向かって、掘りごたつのように座ることができます。ここは、ホームオフィスや書斎、家事室、または趣味の部屋として、様々な用途に活用できるでしょう。空間としては独立していますが、窓を開ければ中庭を通してリビングの様子が分かり、家族の存在を感じることもできます。

【実例紹介②】落ち着いて過ごせる小上がりの和室

こちらのLDKは、大きな開口部から明るい光が入り込み、白い壁に反射して、明るさが際立つ空間に仕上がっています。そのLDKの一部に、小上がりタイプの和室があります。和室にも窓が3か所あり、引違窓、フィックス窓、地窓とそれぞれの場所に適した機能を持っています。和室には、間仕切り扉はなく、畳を縁なしにすることで、LDKとの一体感を演出しています。小上がりの下は、引き出式の収納が設置されているので、スッキリとした空間をキープできます。

今回は、和室のメリットや特徴についてご紹介しました。和室と一口に言っても、設計やアイデア次第で、さまざまな表情を作ることができます。モダンでおしゃれな和室のある住まいをお考えであれば、ぜひ一度専門家へご相談ください。