コラム 2024.5.9

3階建てのメリット・デメリットと間取りのポイント

もしも、住みたいエリアの土地が予算をオーバーしているという際には、住まいを3階建てにすることで解決できる場合もあります。縦に広げることで必要な面積を確保できる3階建てには、メリットがたくさんあります。今回は、3階建ての魅力、注意点、間取りのポイントなど詳しくご紹介します。

3階建てのメリット

3階建てのメリット

陽当たりや眺望がいい

3階建ては、住宅の高さを確保できるので、周辺環境が開けた状態であれば、眺望と陽当たりを満喫できるでしょう。一般的な2階建てに比べて、さらに1層分の高さがあるため、最上階からは遠くの景色を楽しめます。また、設計によっては、最上階から1階まで自然の光を取り込み、建物全体を明るい空間に仕上げることも可能です。

屋上を活用できる

最上階に屋上スペースを計画した場合、3階建の魅力を最大限に生かすことができます。屋上からは、遮るもののない、開放的な眺望を楽しめますし、地上から見えにくいので、プライバシーに配慮したリラックススペースを作るのにも最適です。適切な安全対策を施して、お子様やペットの遊び場としても活用できます。

水害に強い

3階建てのメリットのひとつに、水害対策があります。河川氾濫などの自然災害の際、1階部分が浸水被害を受けても、2階以上の生活空間には影響が及びにくくなります。浸水リスクの高い地域では、1階をガレージやランドリールームなどの水回りに利用し、居住スペースは2・3階に確保することで、被害を最小限に抑えられます。

3階建てのデメリット

3階建てのデメリット

上下移動が大変

3階建てを選ぶ際のデメリットとしては、階段での上下移動が避けられないことが挙げられます。子育て世帯では荷物の移動が大変になり、高齢者にとっては階段昇降が、体力的にきついと感じられることもあるでしょう。一日の中で、いかに上下移動を少なくするかを考えて間取りの計画を行うことで、負担を減らすことができるでしょう。

空調効率が悪い

3階建てでは、空調の効率が悪くなってしまうことが考えられるでしょう。上下階で温度差が生じやすく、夏は2階が熱くなり、冬は2階が冷えこむ傾向にあります。特に吹き抜けなどでフロアがつながる間取りの場合、温度の偏りが大きくなり、冷暖房効率が低下します。対策としては、高性能の断熱材を使用した高気密高断熱の住宅にすること、窓の配置を工夫して風の通り道を作ることなどがあるでしょう。

3階建ての間取りのポイント

3階建ての間取りのポイント

スキップフロアを活用して段差を感じにくくする

階段の上り下りの負担を軽減するには、スキップフロアを活用するのも一つのアイデアです。高さでいうと、踊り場の位置に居住空間を作ることで、階段を上るのも半分ほどの負担で済みます。また、空間自体に変化が生まれ、間仕切りを作ることなく用途の違う部屋を作ることができて、開放感もアップするでしょう。

2階以上のバルコニーでアウトドアリビングを楽しむ

3階建ては、明るさを確保するために、リビングを2階以上へ配置することが多くなります。そこで2階リビングに併設して、大きめのバルコニーを設けると、開放感を味わえるアウトドアリビングが実現します。また、3階や屋上にバルコニーを設置すれば、リビングとは違った雰囲気で過ごせるセカンドリビングも作れるでしょう。

ビルトインガレージで空間を有効活用する

3階建ては、コンパクトな土地の上に建てることが多いので、車を所有する方にはビルトインガレージにすることをおすすめします。ビルトインガレージを作ることで、天気が悪い時の車の乗り降りが楽になり、防犯性能も上がります。また、駐車しない時にはフリースペースとして使うことも可能で、空間の使い方のバリエーションも広がります。

 

今回は、3階建てのメリット、注意点、間取りのポイントなど、3階建てを建てる際に考えておいた方がいい情報を詳しくご紹介しました。ポイントや注意点を押さえて、魅力あふれる理想的な3階建ての住宅を実現しましょう。