コラム 2024.7.8

造作家具とは?メリットデメリットや種類をご紹介

家を新築するタイミングで、家具を一新したいとお考えの方は多いのではないでしょうか。造作家具であれば、家を建てるのと同時にその家に合わせた家具を作ることができます。今回は、造作家具について詳しくご紹介します。

造作家具とは?

造作家具とは、建築工事と同時に大工さんがその空間にピッタリ収まるように、その現場で作ってくれる家具のことを言います。皆さんが家具を買う場合には、家具屋さんで選ぶことが一般的でしょう。もちろん、自分の持ち物に合わせて好みのサイズで作ってくれるオーダー家具もありますが、造作家具というのは建築工事と並行して作ることができるというところが特徴です。

造作家具のメリット

無駄な空間を少なくできる

造作家具のメリットとしてまず一つめは、空間を無駄なく活用できるということです。住宅には構造体があり、柱や梁、壁の大きさや位置は変えられません。買ってきた四角い家具をそのまま入れても、どこかに隙間が発生することがあります。造作家具の場合は、その隙間にも家具を製作することができるので、無駄な空間を少なくできるでしょう。

自分好みにカスタマイズできる

自分のニーズに合わせてデザインできるところも造作家具の魅力と言えます。既製品の収納棚を買ってきた場合、自分の持ち物にサイズが合わず、入れたいものが入れられなかったということも。造作家具ならば、収納したいもののサイズに合わせて作ることができます。

地震の時に家具が倒れる心配が少ない

造作家具のメリットの三つ目としては、地震の時に家具が転倒する可能性が抑えられることです。造作家具は建築工事と並行して製作されますので、壁や柱と一体で固定することが一般的です。しっかりと固定されることで、地震が来た時にも倒れてくる心配は少なくなります。ただ、地震の向きにより扉が開く可能性もあるので、扉の仕様などには気を付ける必要がありますね。

造作家具を作るときの注意点

打ち合わせに時間がかかる

造作家具を作る際には、打ち合わせに時間がかかることを頭に入れておきましょう。自分だけのオリジナルの家具であることや、空間をうまく利用するために家の設計と同時進行で行う必要があることなどの理由から、通常よりも打ち合わせの時間が長引くという可能性があります。なるべくシンプルに変更のないようにするとよいでしょう。

費用が高額になることがある

造作家具を作る際に注意する点の二つ目は、費用が高額になる場合があることです。これは、オーダー家具でも同じですが、全てオリジナルで図面作成から始めますので、部材やデザインなどこだわればこだわるほど費用が高額になる可能性が高くなります。予算と希望をうまくすり合わせるように気を付けましょう。

造作で作れる家具の種類

テーブル

ダイニングテーブルや、リビングで使用するカフェテーブル、ワークデスクなども造作で設置できます。ダイニングテーブルは空間の大きな部分を占めますので、雰囲気に合わせたものを作って、その存在感を主張させるのも一つのアイデアですね。

収納

収納も造作家具としては代表的なものと言えるでしょう。テレビボードやカップボード、玄関収納、またはキッチン周辺にパントリーを設置したら収納棚を作ることもできます。入れるものが決まっている場合は固定棚でも問題ありませんが、収納するものが変化するようであれば、可動棚で対応できるようにしておきましょう。

カウンター

造作の洗面カウンターやキッチンカウンターは、長さや奥行きなどを自由に決めることができます。洗面カウンターは、洗面ボールも自由に選ぶことができますね。キッチンカウンターはキッチン収納、ダイニングテーブルと同素材で作るとさらに空間の一体感がでるという効果も狙えます。

今回は、造作家具について詳しくご紹介しました。造作家具の特徴やメリット、または注意点などもご理解いただけたのではないでしょうか。自分だけのオリジナルのデザインが作れるのが魅力の造作家具を、ぜひあなたの家づくりにも取り入れてください。