コラム 2024.8.5

ペニンシュラキッチンとは?メリット・デメリット、選び方もご紹介

キッチンには様々なレイアウトの選択肢があります。キッチンをどうレイアウトするかによって、家族の毎日の暮らしが確実に変化します。今回は、数あるレイアウトの中からペニンシュラキッチンについて詳しくご紹介しましょう。

ペニンシュラキッチンとは

ペニンシュラキッチンとは

ペニンシュラキッチンとは、オープンなキッチンのひとつで、一部が壁に接している半島(ペニンシュラ)のような形状のレイアウトのため、このように呼ばれています。オープンな部分では開放感を味わい、家族や来客とのコミュニケーションを楽しみながら調理をすることができます。また、コンロを壁付にすることで、調理の際の油跳ねをある程度抑えられる点も魅力です。ペニンシュラキッチンは、空間としての快適性と生活利便性が両立できるレイアウトであると言えます。

ペニンシュラキッチンのメリット

ペニンシュラキッチンのメリット

開放感がある

ペニンシュラキッチンはリビングやダイニングとの境界が無いので、空間を広く感じられるようになります。壁に囲まれた従来のキッチンと異なり、視界が遮られることが少ないため、料理をしながら周囲の様子を見渡せます。これにより、LDK全体に明るく開放的な雰囲気を演出できます。

コミュニケーションがとりやすい

ペニンシュラキッチンは、リビングやダイニングに面しているため、料理中でも家族や来客と会話を楽しめます。カウンター越しに顔を合わせられるので、自然に会話が生まれやすく、家族の絆を深める機会が増えるでしょう。また、来客時にも、料理を作りながら会話に入れるので、よりアットホームなおもてなしができそうですね。

比較的省スペースに作れる

他のキッチンレイアウトと比較した場合、コンパクトに設置できるのもペニンシュラキッチンの魅力です。壁に接している部分があるため、配管や電気工事が比較的容易で、既存の間取りを大きく変更せずに導入できます。また、L字型やI型キッチンよりも作業スペースを確保しやすく、狭い空間でも効率的なレイアウトが可能となります。

ペニンシュラキッチンのデメリットと対応策

ペニンシュラキッチンのデメリットと対応策

収納スペースの確保が難しい

ペニンシュラキッチンは、オープンな設計のため吊戸棚などの収納が減ってしまいます。通常のキッチンと比べて、収納量が減少してしまうことも考えられます。また、見せる収納が増えるため、常に整理整頓が必要になります。十分な収納を確保するには、下部キャビネットの効率的な活用や、別途収納家具を設置するなどの工夫が求められるでしょう。

手元が丸見えになりやすい

ペニンシュラキッチンは、リビングやダイニングに面しているため、調理中の作業が周囲から見えやすくなります。料理の下ごしらえや後片付けなど、見られたくない作業も露出しがちです。プライバシーを重視する人や、料理中の姿を見られたくない人にはより注意が必要なレイアウトと言えるでしょう。

ペニンシュラキッチンの選び方

ペニンシュラキッチンの選び方

設置場所のスペースの確認

ペニンシュラキッチンを選ぶ際は、設置予定のスペースを正確に測定することが重要です。壁との接続部分や、リビングやダイニングとの境界を考慮し、十分な通路幅が確保できるかを確認しましょう。また、ドアや窓の位置や、ドアの開閉時も日常の動線を妨げないレイアウトになるよう、考えて計画することが大切です。

作業台の大きさを確認

作業スペースの広さは、調理の効率と快適性に直結します。家族構成や料理の頻度、好みの調理スタイルに合わせて適切なサイズを選びましょう。一般的に、二人分の食事を準備するなら、最低でも120cm程度の作業スペースが必要と言われています。また、複数人で同時に作業することも考慮すると、余裕を持ったサイズ選びをおすすめします。


今回は、ペニンシュラキッチンについて詳しくご紹介しました。メリットやデメリット、またペニンシュラキッチンをレイアウトする際のポイントなどをお伝えしました。家族でどんな暮らしをしたいか、今一度話し合いながら、自分たちだけの理想のキッチンを作りましょう。