コラム 2024.8.19

ヘリンボーンの床でおしゃれな空間を。メリットや種類を解説

お洒落な住宅で最近よく目にする、ユニークなパターンを持つヘリンボーンの床。皆さんは、このヘリンボーンの床のデザインについて調べてみたことがありますか? 今回はヘリンボーンの床の特徴、メリット、注意点などについて詳しくご紹介しましょう。

ヘリンボーンの床とは

ヘリンボーンの床とは

ヘリンボーンとは、フローリングの張り方の一つです。英語のヘリン(ニシン)とボーン(骨)という言葉を組み合わせたもので、魚の骨のような形の張り方をしたフローリングを、ヘリンボーンの床と言います。日本では昔の洋館などでよく見られるデザインです。一般的な直線で張り合わせるフローリングよりもデザイン性が高いため、お洒落な空間を好む人にマッチしているでしょう。また実は日本で古くから伝わる和柄の「杉綾」と呼ばれるパターンがヘリンボーンと同じ柄なので、和モダンが好きな方にもおすすめです。

ヘリンボーンの床のメリット

ヘリンボーンの床のメリット

高級感を演出できる

ヘリンボーン張りのフローリングは、その独特の幾何学模様により、空間に洗練された雰囲気をもたらします。歴史ある洋館などでも使用されてきたこのパターンは、現代の住宅においても高級感と品格を演出できるでしょう。施工に関しても、熟練の職人技が必要なこの床のパターンは、部屋全体の価値を高めてくれるとも言えそうです。

幅広いインテリアにマッチする

ヘリンボーン張りは、クラシックからモダンまで、様々なインテリアスタイルとマッチします。その幾何学的なデザインは、シンプルな家具との相性が良く、アンティーク調の家具とも美しく調和するでしょう。木材の種類や色調を選ぶことで、和風や北欧風など、幅広いテイストに対応できます。

部屋のアクセントになる

ヘリンボーン張りの特徴的な模様は、視線を引きつける強いインパクトがあります。床面積が広い部屋では、空間に動きと奥行きを与え、小さな部屋では空間を広く見せる効果があります。また、そのユニークなパターンは、シンプルな内装の中においても絶妙なアクセントとなり、部屋全体の雰囲気をガラッと変える力を持っています。

ヘリンボーンの種類

ヘリンボーン張り

ヘリンボーン張りは、長方形の板材を90度の角度で交互に組み合わせる方法です。魚の骨にも見える模様が特徴で、整然とした幾何学的なデザインを生み出します。板材の端が揃うように配置され、全体的に統一感のある仕上がりになります。

フレンチヘリンボーン張り

ヘリンボーンの種類

フレンチヘリンボーン張りは、通常のヘリンボーン張りを45度回転させたような配置になります。板材の端を45度にカットし、中央に垂直の線を作るように組み合わせます。この方法は、よりシャープで洗練された印象を与えるため、空間をすっきりと見せたい場合に適しています。通常とは一味違いながらも主張しすぎないというバランスの良さが魅力です。

ヘリンボーンを取り入れる際の注意点

ヘリンボーンを取り入れる際の注意点

コストがかかる

ヘリンボーン張りは、通常のフローリングに比べて高コストになる点に注意が必要です。複雑な施工技術が必要で、熟練した職人の技が必要となるためです。また、材料のロスも多くなりがちで、通常より多くの床材を用意する必要があります。さらに、特殊なカットが必要な場合もあり、材料費も増加します。予算が不足している場合には、部分的にヘリンボーンを採用するなどして調整しましょう。

床暖房の設置が難しい

ヘリンボーン張りの床は、その複雑な構造ゆえに床暖房システムの設置が難しいと言われています。フローリングを固定する際に打つ釘が床暖房のパネルを傷つけてしまうというのがその理由です。ただ、床暖房のパネルを強度の高いボードタイプのものにしたり、ヘリンボーンのサイズを変更したりするなどの対応をすることで施工が可能になる場合もあるので、まずは建築会社に相談してみてください。


今回は、ヘリンボーンの床について詳しくご紹介しました。頻繁に目にするわけではありませんが、パッと目を引くデザイン性の高い床で、その人気はじわじわと上がってきていると言えるでしょう。価格とデザインのバランスを見ながら、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。