コラム 2025.9.8(公開日: 2024.12.10)

おしゃれなシンボルツリーで住まいを豊かに! 庭木の選び方やおすすめの樹種10選をご紹介

最近の住宅事情を考えると、一戸建てでも広い庭を作るのはなかなか難しいですよね。しかし、植物の緑があるだけで家の雰囲気がぐっと素敵になるのではないでしょうか。そこで今回は、自宅をさらに魅力的にしてくれるシンボルツリーについて、詳しくご紹介しましょう。

シンボルツリーとは?

シンボルツリーとは?

シンボルツリーとは、家の顔とも言える存在であり、玄関先やアプローチ、またはリビングから見える庭に配置することで、その家の魅力を引き立ててくれる木のことを指します。シンボルツリーはただ植栽を配置するだけでなく、木の形や葉の色、四季折々の表情などがデザインの一部となり、家の個性や雰囲気を高めてくれるところが魅力です。ただの飾りではなく、共に成長する特別な存在として、家族全員で選びたいですね。

おしゃれなシンボルツリーを植えるメリット

住まいのアクセントになる

シンボルツリーは、お庭や外観に“特別感”を与えるアクセントになります。家の外構に緑の樹木が加わることで外観全体におしゃれな雰囲気が生まれます。昼間は爽やかな存在感を放ち、夜はライトアップすることで幻想的な演出も。木の成長とともに家族の歴史を重ねられるのも魅力です。住まいをより個性的で豊かに見せてくれるのが、シンボルツリーの大きな役割です。

目隠しになる

シンボルツリーはデザイン性だけでなく、実用性も兼ね備えています。道路や隣家からの視線を自然に遮り、プライバシーを守ってくれる効果があります。常緑樹を選べば一年を通して目隠しの役割を果たし、安心感のある暮らしに。フェンスや塀だけでは味気ない空間も、樹木を取り入れることで柔らかくおしゃれな印象に仕上がります。デザインと機能を両立できるのが嬉しいポイントといえるでしょう。

おしゃれなシンボルツリーを選ぶ際のポイント

シンボルツリーを選ぶ際のポイント

サイズ・目的に合った木の高さ

シンボルツリーを選ぶとき、植える場所の広さや目的に合った木の高さを考えることはとても重要です。狭いスペースに大きな木を植えてしまうと、圧迫感が出たり周囲とのバランスが崩れてしまうことがあります。反対に、広い庭に小さすぎる木を植えてしまうと、存在感が足りない場合もあります。家全体の雰囲気や視線の動きを考慮しながら、高さやボリュームが適切な木を選ぶことで、空間がより調和し、魅力的に仕上がります。

植栽場所の環境に合った植物であること

シンボルツリーは、植える環境に適した種類を選ぶことも大切です。例えば、日当たりの良い場所には陽光を好む木、日陰や半日陰が多い場所には耐陰性のある木を選ぶと育てやすくなります。風通しや土壌の特性、気候条件に合った木は、健康に育ちやすく維持管理の手間も減らせます。植える環境と木の特徴をよく理解することが、長く愛されるシンボルツリーになる秘訣といえるでしょう。

目的に沿って常緑種・落葉種、花の有無を決めよう

シンボルツリーを選ぶ際は、その木をどのように楽しみたいかを明確にしましょう。一年中緑を楽しみたいなら常緑樹、四季の移ろいを感じたいなら落葉樹がおすすめです。季節によって花を咲かせる木であれば、季節ごとの変化も楽しめます。目隠しや日除けの役割が欲しい場合は、葉の密度も重要なポイントといえるでしょう。目的に応じて樹種を選ぶことで、暮らしに寄り添うシンボルツリーを見つけられます。

家の外観に合うかチェックしよう

シンボルツリーは家全体の印象を左右するため、外観との相性がとても重要です。モダンな住宅にはシャープな樹形が似合い、和風やナチュラルな住宅には新緑や紅葉などの季節を感じる樹木が映えます。外壁の色や素材、建物の高さに合わせて樹木を選ぶとバランスが取りやすく、おしゃれに仕上がります。家の雰囲気と調和するかをしっかり確認して選びましょう。

おしゃれなシンボルツリーにおすすめ常緑樹5種

シマトネリコ

シマトネリコは、軽やかな葉が涼しげでモダンな印象を与える常緑樹です。成長が早く丈夫なため、手間をかけずに育てたい方にもおすすめ。上品なシルエットは洋風・和風を問わずどんな家にも馴染みます。また、風に揺れる細やかな葉音が心地よく、リラックスできる空間を演出してくれます。成長が速いため、剪定は定期的に行いましょう。

オリーブ

オリーブは、地中海風の雰囲気を取り入れたい方にぴったりなシンボルツリーです。灰緑色の細長い葉が美しく、植えるだけでおしゃれな印象に。乾燥や日差しに強く、丈夫で育てやすいことも魅力です。複数本植えれば実を付けることも可能なため、育てる楽しみや収穫の喜びも味わえます。特徴は横に広がる樹形。広さに余裕のある場所で育てるといいでしょう。

ユーカリ

スタイリッシュで爽やかな印象を与えるユーカリは、モダンな住宅にぴったりのおしゃれなシンボルツリーです。銀色がかった葉が風に揺れる姿は上品で、インテリアにも使われる人気樹種。乾燥に強く比較的育てやすい点も魅力です。成長が早いため、こまめな剪定で大きさをコントロールすると美しい形を保てます。ナチュラルモダンな庭を目指す方におすすめです。

ソヨゴ

ソヨゴは光沢のある葉が美しく、風が吹くと葉がそよぐ姿が名前の由来になった常緑樹です。樹形が乱れにくく、成長もゆるやかなため管理しやすい点が人気。春に咲く小さな花や、秋から冬にかけて実る赤い実も魅力的で、一年を通じておしゃれな存在感を放ちます。シンプルで落ち着いた外観の家にぴったり合い、自然と調和する樹種です。

フェイジョア

南国風の雰囲気を持つフェイジョアは、常緑樹の中でも個性が光るシンボルツリーです。肉厚で丸みのある葉がかわいらしく、5月頃に咲く赤と白の花は観賞価値が高いことで知られます。さらに秋には甘い果実が楽しめるのも魅力のひとつ。丈夫で乾燥に強く、比較的育てやすいため、初めてシンボルツリーを植えるご家庭にもおすすめです。

おしゃれなシンボルツリーにおすすめ落葉樹5種

ハナミズキ

ハナミズキは、春に咲く可憐な花と秋の紅葉が楽しめる落葉樹です。四季の移ろいを感じられるため、日本の気候にぴったり。上品な白やピンクの花はエクステリアに彩りを添え、成長が遅く適度なサイズ感を保ちやすいところも魅力です。洋風から和モダンまで幅広いデザインの庭に調和し、シンボルツリーとして風格を与えてくれます。季節ごとの楽しみを家族で共有したい方におすすめです。

イロハモミジ

日本の四季を存分に楽しめるイロハモミジは、和風にも洋風にもマッチする人気の落葉樹です。春の若葉、夏の青葉、秋の紅葉と、一年を通じて表情が豊か。特に紅葉シーズンには、住まい全体をおしゃれに彩ります。樹形が繊細で涼しげな印象を与えるため、玄関前や庭のシンボルツリーにぴったり。日本ならではの季節感を取り入れたいご家庭におすすめです。

ジューンベリー

可憐な白い花、初夏に実る赤い果実、秋の紅葉と、四季折々の変化を楽しめるジューンベリー。実は食べることもでき、収穫の喜びを家族で味わえるのも大きな魅力です。自然でやさしい雰囲気を持ち、洋風の住宅やナチュラルガーデンにとてもよく合います。育てやすく病害虫にも比較的強いため、シンボルツリー初心者の方にも人気があります。

ドウダンツツジ

春には白い壺形の花、秋には真っ赤に染まる紅葉と、季節ごとに美しい表情を見せるドウダンツツジ。樹形が整いやすく、庭木として扱いやすいのが特徴です。比較的コンパクトに育てられるため、玄関まわりや限られたスペースでも楽しめます。可憐で上品な姿は、住まいをおしゃれに引き立ててくれる存在です。和風・洋風どちらの住宅にも合う万能な樹木です。

アオダモ

ナチュラルで爽やかな雰囲気を持つアオダモは、自然素材の家や木の外観に特によく合う落葉樹です。細い幹と涼しげな葉姿は、軽やかで清潔感があり、圧迫感を与えません。春の新緑から秋の紅葉まで四季を楽しめる点も魅力。成長はややゆるやかで手入れもしやすく、初心者にもおすすめです。おしゃれで自然な庭づくりを目指す方に人気のシンボルツリーです。

今回は、シンボルツリーについて詳しくご紹介しました。シンボルツリーの役割や植える際のポイントを事前に知っておくことで、自分たちにぴったりの樹種を選びやすくなります。ご紹介した人気の樹種も参考にしながら、ライフスタイルや住宅に合ったシンボルツリーをぜひ見つけてください。