コラム 2025.11.6(公開日: 2025.2.12)

おしゃれなリビング階段の作り方。メリットや施工事例も解説

おしゃれなリビング階段の作り方。メリットや施工事例も解説

階段は1階と2階をつなぐ大切な動線であり、家の印象を左右する要素のひとつです。特にリビング階段は、空間のアクセントになるだけでなく、家族間のコミュニケーションにも影響を与える存在と言えます。デザインや配置を工夫することで、おしゃれで快適な空間を実現できるでしょう。今回は、リビング階段を取り入れる際のポイントやおしゃれな実例をご紹介します。

リビング階段とは?

リビング階段とは?

リビング階段とは、その名の通り、2階へ上がる階段をリビングルーム内に設けた間取りのことを指します。別名「リビングイン階段」とも呼ばれます。従来は、階段を玄関ホールや廊下など独立したスペースに配置するのが一般的でしたが、リビング階段ではリビングを必ず通って2階にアクセスする設計となります。この構造によって空間の使い方が変化し、家族の暮らし方にも新たな広がりをもたらします。

リビング階段のメリット

リビング階段のメリット

リビングに開放感が生まれる

リビング内に階段を設けることで、空間が縦方向へとつながり、視線が上下に抜けます。特に吹き抜けと組み合わせると、より広々とした印象になり、実際の床面積以上の開放感を生み出します。明るい光も階上から取り込みやすくなるため、お部屋全体が明るく感じられるでしょう。

家族間のコミュニケーションがとりやすい

2階の自室や寝室へ行くには必ずリビングを通る動線になるため、「ただいま」「おかえり」の挨拶や、顔を合わせる機会が自然と増えます。お子さまの帰宅や様子も分かりやすく、家族の気配を常に感じられるため、コミュニケーションを大切にしたいファミリーにぴったりの間取りです。

おしゃれなアクセントになる

階段はリビングの中で大きな存在感を放つインテリアの一部となります。素材やデザインを工夫することで、空間の主役となるおしゃれな雰囲気やアクセントを作り出せます。シンプルな内装にも、スタイリッシュな階段を取り入れるだけで、一気に洗練されたモダンな空間を演出できるでしょう。

リビング階段の主な種類

直線階段

直線階段

踊り場がなく、1階から2階まで一直線に伸びる階段です。最大のメリットは省スペースで設置できる点。ただし、踊り場がない場合は転落リスクが高まります。一般的な住宅は踊り場設置義務がないことも多いですが、安全性を重視する場合は、途中に踊り場を設けるのも一つの方法です。直線的でシンプルなデザインは、モダンで洗練された空間とも相性が良く、スタイリッシュな印象を与えます。

かね折れ階段

かね折れ階段

かね折れ階段は、途中で90度に曲がるL字型の形状の階段です。途中に踊り場があるため、万が一踏み外しても下まで転落する危険が少なく、直線階段に比べて安全性が高いとされています。設置にはある程度のスペースが必要ですが、踊り場部分を活かして飾り棚やインテリアを設けることで、空間にアクセントを加えることもできます。

折り返し階段

折り返し階段

途中でU字型に180度方向転換する階段です。踊り場があるため安全性が高く、長い階段でも上り下りの負担を軽減しやすいのが特徴です。その分、設置には広いスペースが必要となりますが、階段下の空間を収納やワークスペースとして有効活用しやすいというメリットもあります。

おしゃれで快適なリビング階段を実現するポイント

おしゃれで快適なリビング階段を実現するポイント

上り下りしやすい寸法にする

リビング階段を快適に使うためには、段差の高さや奥行きをしっかり考えることが大切です。蹴上げが高すぎると上り下りが大変になり、踏面が狭いと足を滑らせる原因になることも。そのため一般的には、蹴上げは20cm以下、踏面は25cm以上が理想的と言われています。特に小さな子どもや高齢の家族がいる場合は、安全性を考慮した寸法にすると、より安心して使えるでしょう。

スムーズな動線を計画する

リビング階段を設置する際は、家の中の動線をしっかりと考えましょう。たとえば、玄関からリビングを通って階段へ向かう間取りなら、家族が自然と顔を合わせる機会が増えます。キッチンやダイニングとつながる動線であれば、忙しい朝も効率よく移動できるでしょう。ただし、リビングの中央に配置すると、動線が交錯して邪魔になってしまうこともあるため、家具の配置やスペースの取り方の工夫が必要です。

吹き抜けと組み合わせる

リビング階段と吹き抜けを組み合わせると、開放感がぐっとアップします。視線が抜けることで、リビング全体が広く感じられ、光や風もたっぷり取り込めることが魅力です。吹き抜けにすると冷暖房の効率が下がることもあるため、断熱性の高い窓やシーリングファンを設置すると、快適に過ごせるでしょう。

リビング階段にはスケルトン階段がおすすめ

スタイリッシュなスケルトン階段は空間のアクセントに

スタイリッシュなスケルトン階段は空間のアクセントに

黒いスチールと木製の踏み板が調和したモダンなスケルトン階段。白い壁と吹き抜けに映え、リビングの主役となるアクセントとなっています。階段下は壁で仕切られた白いボックスのようなデザインで、生活感を隠す収納スペースとして有効活用が期待でき、空間全体をスタイリッシュにまとめています。

木製のスケルトン階段なら軽やかで優しい印象

木製のスケルトン階段なら軽やかで優しい印象

こちらは、明るい木を基調とした内装に、木製で統一されたスケルトン階段の事例です。踏み板だけでなく骨組みにも木材が使用されているため、全体的に軽やかで優しい印象を与えています。光が透過するデザインと木の温もりが相まって、リビングに明るく心地よい雰囲気を作り出しています。ナチュラルなインテリアがお好きな方におすすめです。

ホワイトのスチールは空間を広く明るく見せる

ホワイトのスチールは空間を広く明るく見せる

白いスチール製のスケルトン階段を取り入れた事例です。周囲の壁や天井と同じくホワイトで統一することで、階段の存在感が主張しすぎず、空間に溶け込んでいます。視線が奥まで抜けるデザインと、清潔感のあるホワイトカラーの相乗効果で、リビング全体をより広く、明るく見せる効果があります。シンプルで洗練された空間を目指す方にぴったりです。

おしゃれなリビング階段の実例3選

吹き抜けから心地よい光の入るリビング階段

吹き抜けから心地よい光の入るリビング階段

大きな吹き抜けのある開放的なリビングに設置された階段。黒のスチール手摺と骨組みに、温かみのある木製の段板を組み合わせることで、モダンで洗練された雰囲気に仕上がっています。階段を降りるとキッチンの正面に出る設計になっており、家族とのコミュニケーションもスムーズ。さらに、オープンなストリップ階段の下は明るい作業スペースとして活用され、機能性とデザイン性を兼ね備えた魅力的な空間になっています。

アイアンと木材のおしゃれなリビング階段

アイアンと木材のおしゃれなリビング階段

グレーと白を基調とする落ち着いたリビングに、黒の手摺と段板がアクセントとなったスタイリッシュなリビング階段です。リビングに入るとすぐに階段へアクセスできる配置になっており、家族と自然に顔を合わせる機会が増える設計です。ストリップ階段のため、視線が抜けて開放感があり、キッチンにいる家族ともコミュニケーションがとりやすいことが魅力です。

リビング階段の下は収納スペースとして有効活用

リビング階段の下は収納スペースとして有効活用

白い壁と明るいフローリングが心地よいLDKに、大きな吹き抜けと調和するリビング階段を設置しました。上り下りの際には、吹き抜け上部にある窓から外の景色を楽しめることが魅力です。階段の下半分はストリップ階段にすることで、空間に抜け感をプラス。一方、上半分は階段下を有効活用した収納スペースになっており、機能性も抜群です。

まとめ

今回は、リビング階段について詳しくご紹介しました。おしゃれに作るためのポイントや注意点を、ぜひ参考にしてみて下さい。また、実例を見ると新しい家づくりのイメージが湧きやすくなるため、ぜひタクトデザインファームの施工事例もご覧ください。