おしゃれな書斎を実現するレイアウトのポイント

最近、新しい家を作る際に書斎の設置を希望する方が増えています。今回は、限られた空間の中で書斎としての機能を備えつつ、無駄なく使える今どきの書斎のアイデアをご紹介します。レイアウトのポイントや実例をぜひ参考にしてください。
書斎とは

書斎とは、主に仕事や読書に没頭するための空間を指します。書斎といえば、一昔前までは本棚に囲まれた重厚な部屋で、「静かな個室」というイメージがありました。最近では「書斎」という言葉からイメージされるものはもっと自由で、多様なスタイルがあるようです。在宅ワークの普及もあって、リビングの一角やオープンなスペースを活かした「家族で使える開かれた書斎」も人気です。書斎は昔ながらの特別な空間から、暮らしに寄り添う柔軟なスペースへと進化していると言えるでしょう。
書斎レイアウトの種類

個室として書斎を作る
仕事や趣味に集中したいなら、個室の書斎を選ぶとよいでしょう。扉を閉めれば周りの音も気にならず、自分だけの空間をしっかり確保できます。在宅ワークが多い人や、読書などの何かに没頭したい人にはぴったりです。完全な個室にすることで、家族とのコミュニケーションが減ってしまう可能性もあるかもしれません。小窓をつけるなど、程よく家の中とつながる工夫があると良いでしょう。
LDKの一角に作る
家族と同じ空間で作業したという方には、リビングやダイニングの一角に書斎を作ることをおすすめします。ちょっとしたスキマ時間に仕事をしたり、子どもの様子を見ながら作業をするなど、生活の流れの中に自然に組み込むことができるのが、このレイアウトの魅力です。リビングは家族が集まる場所ですから、集中力をキープするために、仕切りを付けるなどの工夫も設計時に取り入れましょう。
書斎のレイアウトのポイント

整理整頓できるレイアウト
書斎やデスク周りが物であふれていては、効率の良い作業はできません。集中して作業をするために、収納を考えたレイアウトにしましょう。使う頻度の高いものは手の届く位置に、文房具や書類は種類ごとに分けてボックスにまとめたりすると、使い勝手がよくなります。デスクの上にはできるだけ物を置かず、収納棚や引き出しをうまく活用するとスッキリとした書斎が実現するでしょう。
集中できるレイアウト
空間の色や照明、家具の配置によって、集中しやすい環境を作ることもできます。例えば、壁の色を落ち着いたトーンにすると、気持ちが自然とリラックスします。照明は明るすぎると目が疲れてしまい、暗すぎると眠気を感じやすくなるため、明るさを調整できるデスクライトがおすすめ。居心地のいい空間を作って、集中力がアップする環境を整えましょう。
おしゃれな書斎の実例紹介
リビングにある大きめのカウンターの明るい書斎

グレーを基調としたシックなLDKの一角に、ちょっと奥まった書斎コーナーがあります。壁に向かって作業できるため集中しやすく、振り向けばすぐに家族とコミュニケーションが取れる絶妙なレイアウト。造りつけの横長デスクは、二人で並んで使える広さがあり、親子での勉強やパートナーと一緒の作業もラクにできます。また、収納棚も備わっているため、書類や本が散らからずスッキリ片付けられるでしょう。落ち着きのある空間で、家族とつながりながらも、自分時間をしっかり確保できる理想的な書斎です。
おこもり感のある和モダンな書斎

玄関を入ってLDKとは反対側に配置された完全個室タイプの書斎です。和室の小上がりに、掘りごたつ式のカウンターが特徴で、仕事や趣味にじっくり集中できる独立した空間が魅力です。窓に向かっているカウンターは、障子を開ければ外の景色を楽しむことができ、閉めれば作業に集中できる工夫がされています。背後にはたっぷり収納できる棚があり、本や仕事道具もスッキリ整理することができるでしょう。和の空間は、お正月などに家族で集まる場所としても活用できます。落ち着きと機能性を兼ね備えた、まるで隠れ家のような書斎ですね。
まとめ
今回は、書斎について詳しくご紹介しました。働き方が多様化する現在、家の中に仕事ができるスペースが求められています。時代の変化や家族の成長によって必要なスペースは変わっていくため、柔軟に対応できるよう工夫しながら考えていきたいですね。